大学偏差値とランキング

大学偏差値と一口に言っても難しいですよね。
文科省が発表した確かな数値ではなく、ベネッセ、代ゼミ、河合塾、駿台などの予備校が模試データを基に算出した「目安」が大学偏差値の実体です。
大学偏差値や大学偏差値ランキングは合格の目安です。届かないからと言って不合格になるわけではなく、また、偏差値をクリアしていても合格出来なかった例はいくらでもあります。
そうは言っても大学偏差値は合否を前もって判断できる基準である事は間違いありません。
大学選びや勉強の目標として利用すれば、大学偏差値は便利です。
事前に合否の見込みが判断できれば合理的な勉強もできますし、対策も練りやすいですね。
大学偏差値に踊らされることなく、上手に活用していきましょう。
大学偏差値で各大学のランキングをしっかり確認することはモチベーション向上という意味においても非常に重要です。偏差値の上下に一喜一憂することなく大学偏差値を自分の勉強の指針として前向きにとらえることが大切です。

大学偏差値・ランキングの注意点1〜受験者の質と教科数

大学偏差値を調べるときの注意点について書きます
大学偏差値には予備校間のランキングの差があるということです。
その模試を受験する人たちが、どれ位の学力レベルの集団かも考慮に入れる必要があります。
大学偏差値は、ある数値が母集団の中でどれくらいの位置にあるかをはかるものです。同じ学力の人であっても、母集団が違えば偏差値は上下しますね。
自分よりも学力が低い人が多く受験する模試を受けると普段よりも高い大学偏差値が出ることがあります。全体のなかでは自分の位置が下がるからです。
マーク模試で大学偏差値50の人が、ハイレベルな集団が受ける模試(駿台模試等)では大学偏差値40ということはよくあります。
自分の大学偏差値を評価するには、その模試を受験する全体がどれ位の学力レベルの集団かも考慮に入れ、模試の偏差値を比較する場合は注意する必要があります。単に偏差値の数値だけを比較して、一喜一憂してはいけないことがお分かりになったと思います。
模試の難易度順は  駿台(ベネッセ共催は抜きで)>河合塾>代ゼミ>進研 と考えられます。

大学偏差値・ランキングの注意点2〜教科数、受験者数によるランキングの変動

大学偏差値には教科数の差というものがあるということを忘れてはいけません。
受験教科数が5教科の大学と1教科の大学ではどちらが難しいでしょう?いうまでもないですね。
また、教科の数が少ないということは、その教科が得意な人が多く集まるということです。たとえば、受験科目が英語だけとして、英語だけが得意な人が集まったらどうでしょう。
英語が得意=偏差値の高い学生の集まりが受験すれば大学偏差値も上昇するということになります。
加えて、定員割の場合も考えなければなりません。定員割れ寸前になるような大学が最近では多くなってきています。この場合、ベネッセ、代ゼミナール、河合塾、駿台などの予備校予想の大学偏差値が高くても、他校に合格したなどの理由で辞退者が多く出れば、補欠合格などの数も多くなり、実質的大学偏差値や大学偏差値ランキングは事前の発表より低くなる場合も出てきます。
以上の用に大学偏差値はいろいろな要因で上下しますので、そのことを頭に入れて、大学偏差値や偏差値一覧、大学偏差値ランキングをみることが大切です。
あくまで大学偏差値やランキングは目安、基準ととらえることが重要です。

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